岡山の歴史遺産45 備前国分寺跡(びぜんこくぶんじあと)


☆所在地:岡山県赤磐市山陽町馬屋
☆アクセス:宇野バス「馬屋」バス停下車、徒歩5分。
☆概要
赤磐市南西部、両宮山古墳の西に隣接する一帯に広がっている。
天平13年(741)、聖武天皇による国分寺国分尼寺建立の詔勅により、8世紀後半に建造された。
西大寺の寺伝によれば平安時代後期の11世紀に大規模な火災にあったと伝えられている。
その後、規模を縮小し戦国時代に焼失するまで存在していたようである。

昭和49年(1974)、発掘調査が行われた。
この結果、南北200メートル・東西180メートルの敷地に、南門・中門・金堂・講堂・僧坊が一直線に配され、南門と講堂を結んだ回廊の中に金堂と塔があり、塔は金堂の南東に配された典型的な東大寺国分寺)式伽藍配置となっていることが確認された。
ただし、中門が南門に非常に接近していることが、他の国分寺に見られない特徴である。
寺院の礎石は加工の痕跡があまり見られず、礎石に適した石をそのまま利用していたようである。
昭和50年(1975)、国の史跡に指定された。

なお、塔跡に塔心礎が1つ残っており、その上に総高約3メートルの石塔が建っている。
これは鎌倉時代に建造されたと推定されており、平成2年(1990)に赤磐市指定文化財(指定当時は山陽町)となった。

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