岡山の歴史遺産39 宝福寺(ほうふくじ)

宝福寺

☆所在地:岡山県総社市井尻野1968
☆アクセス:JR総社駅よりタクシーで約8分
☆概要
臨済宗東福寺派の寺院。
雪舟が修行したことで有名な寺院でもある。
創建の年代は不明。
天台宗の僧日輪によって開かれたとされ、元来は天台宗の寺院であった。
鎌倉時代の貞永元年(1232)に備中国真壁(現在の総社市真壁)出身の禅僧鈍庵慧總によって禅寺に改められた。

四条天皇が病気のおり、鈍庵が天皇の病気平癒のために祈祷を行ったところ、壇前に客星が落ち、天皇の病気は平癒したという。
星が落ちた場所に井戸を掘り「千尺井」と名付け、これが山号「井山」の由来となった。その後、寺院は天皇勅願寺となり発展した。
一時は塔頭・学院55、末寺300寺を数えるほどの巨刹となり隆盛を誇った。

しかし戦国時代に起こった備中兵乱のため、天正3年(1575)には三重塔を残し伽藍のことごとくを戦火により失った。
その後、江戸時代に至るまでの間は荒廃していたが、江戸時代初期に復興され、再び山門・仏殿・方丈・庫裏・禅堂・鐘楼・経蔵の禅宗様式七堂伽藍を備える本格的な禅寺となった。
本堂にあたる仏殿(別名・法堂)は享保12年(1727)に再建されている。



にほんブログ村 歴史ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 歴史ブログ 地方・郷土史へ
にほんブログ村