岡山の歴史遺産40 津島遺跡(つしまいせき)


津島遺跡
☆所在地:岡山市北区いずみ町2−1
☆アクセス:JR岡山駅西口から 約5分(スポーツセンター前下車)
      JR岡山駅東口から 約10分(スポーツセンター前下車)
☆概要
岡山県総合グラウンドおよびその周辺にひろがる、弥生時代を中心とした集落遺跡。
全国で初めて、弥生時代前期の集落と水田が隣接して発見されたことで学史上著名。
集落を設けた微高地の周辺、湿地の間の3〜5アールのごく狭い範囲に水田がつくられていた。
イネの花粉、各種の水田雑草の種子や葉の存在から、水田土壌自身が残っていることも証明された。
この水田と湿地との境には杭列、微高地との境には矢板の列によって区画してあったが、方形の区画は認められなかった。

近年の調査では、上記の水田とは別に、畦畔で区画された弥生前期の水田も広範囲にわたって検出された。
このことから、弥生前期の段階では2種類の水田が並存した可能性も考えられている。
また、弥生時代後期の河川跡からは建物の部材などを含む木製品多数も見つかっている。

昭和46年(1971)1月15日に一部が国の史跡に指定された。
平成14年(2002)、集落域と水田域が国の史跡に追加指定。
平成17年(2005)、晴れの国おかやま国体の開催に伴う岡山県総合グラウンドの再整備に先行して発掘調査が行われ、弥生時代後期の高床倉庫の建築部材などが検出された。
平成21年(2009)3月、遺跡の整備工事が完成。
竪穴住居や高床倉庫のほか、湿地や水田部分が再現されている。
竪穴住居は内部の見学が可能。 出土品は、岡山県総合グラウンド陸上競技場カンコースタジアム内に設けられた「遺跡&スポーツミュージアム」に展示されている。

遺跡&スポーツミュージアム
○開館時間:午前9時〜午後4時30分
○休館日:毎週月曜日(祝日及び振替休日の場合は翌日)、年末年始、展示替え期間中
○入館料:無料
○場所:陸上競技場(カンコースタジアム)内


にほんブログ村 歴史ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 歴史ブログ 地方・郷土史へ
にほんブログ村